あなたは、ダンディーという言葉の響きについて、どの様な印象をもっていますか?
日本語で『ダンディー』と言うと、大体中年より上の男性に、渋くて大人っぽい、男らしいカッコよさの意味で使うイメージがありますよね。
でも、私たちが何となく抱いているイメージの「ダンディー」と、英語圏の人たちの「ダンディー」のイメージって、もしかしたらだいぶ違っていて、うっかり知らないで使うと恥をかくこともあるんじゃないかと気になるものです。
そこで、英語圏の人たちが「ダンディー」または類語に相当する「渋い」「カッコいい」「洗練されている」を表現する時って、どう言っているのか、実際にネイティブに聞きまくってみました。
もしあなたがこれから海外の人たちと交流する機会があったら、彼らの文化背景を汲み取った上で、誤解されない言い方をいくつか覚えておくと、コミュニケーションも円滑に進むでしょう。
英語もカッコよく使いこなすのも一つのダンディズムならば、相手に誤解を与えないグローバルスタンダードな言い方も覚えておきたいものです。
男磨きの為に、これから外国の方との交流も視野に入れている方は、ぜひ参考にして下さいね!
ダンディーを英英辞典で調べてみた

まず、本場の英語圏の言葉をしっかり理解するために、英英辞典でダンディーの意味を調べてみると、以下の言い回しが出てきました。
dandy
ロングマン英英辞典
a man who spends a lot of time and money on his clothes and appearance
直訳すると、「服と外観に多くの時間とお金を費やす男性」となります。
また、実は形容詞として、以下の意味もあります。
dandy
ロングマン英英辞典
very good – often used in a slightly humorous way
「非常に良い-少しユーモラスな方法で使用されることが多い」と出てきました。
つまり「 服と外見にお金を費やせる」という事は、生活にゆとりがある男性である事を示唆しているようにも取れます。
また、形容詞としては「非常に良い」という意味だそうですが、少しユーモラスな方法で使用されると言う事は、若干皮肉めいたニュアンスもぬぐい切れません。
とはいえ辞書はあくまで「言葉」を真面目な視点で定義づけるための尺度にしか 過ぎません。
「ダンディー」に対する日本人の反応
そもそも日本人って「dandy」という言葉を日常で使っているのでしょうか?
また、使っているとしたらどんなイメージを持っているのでしょうか?
まずはツイッターでのみんなの反応を集めてみました。
←日本語のダンディーのイメージ
英語のダンディーのイメージ→ pic.twitter.com/58SlmPZBDJ— ガチコ🇨🇦 (@gatchco) February 8, 2018
熊ちゃんを見た日本人の知り合いが「ダンディー」て言ったんですけど、本人に伝えたら「英語でダンディーは…ゲイっぽいというか…あんまり褒め言葉じゃ…ないよ…😂」て言われてそうなん!?て調べたら確かに日本語のダンディーとはなんか違う。なんか違う。…? pic.twitter.com/UOwOpkNow6— ガチコ🇨🇦 (@gatchco) February 8, 2018
@mitumeusagi 日本 ハンサム→ダンディー→イケメン 英語圏 handsome -> handsome -> handsome— とりえ (@trpla226) February 21, 2010
超ヨボヨボの日本人のおじいさんが 超ダンディーな英語を話していて 超びつくりした— hiroka (@hirokassib) May 2, 2010
昨日、日本語で「ダンディー」と言っているのは、実は英語では「manly」が近いよ、とカナダ人に教わった。曰く、「ダンディー」は古い言い方だそうな。初めて知った。 #fb— Isao Kitabayashi/COS KYOTO/Design Week Kyoto (@isao_kita) September 26, 2011
いかがでしょうか?結構みんなもダンディーという言葉を自分なりの解釈で使っている様子がうかがえますね。
ダンディーという言葉に対して、ポジティブ・ネガティブ両方の様々な意見があるようです。
英語圏での普段使いの「ダンディー」表現

昔と違って今はインターネットで気軽に外国人と交流する機会を簡単に作れます。
そこで、実際に色んなネイティブの人々に「ダンディー」だと伝えるにはどんな言い回しがあるのかを聞いて来ました。
大多数のネイティブの意見をまとめてみると、どうやら英語では「ハンサム、かっこいい、素敵」を表現するのに自然な言葉として 「handsome」がよく使われているとの事です。
日本では「dandy」のイメージは 「外見、中身が洗練された紳士」といった所ですが、
英語圏の多くは「外見、マナーに気をつかっている人」 との事です。
何となく両者は似ている様で微妙に違うニュアンスを感じさせますよね。
男性からみてもダンディーだと言いたい時の類語は?

ここでは、単順に「ダンディー」という言葉に縛られず、 男性に対して色んな褒め言葉のパターンを集めてみました。
外見や中身にお金をかけているあなたなら、きっと将来は色々とホメ言葉を言われる時がくると思います。
その時がきても焦らないように、お返しに相手を褒めたたえる言い回しも今のうちに覚えておきましょう。
きっとコミュニケーションを円滑にしてくれるきっかけにもつながると思います!
例えば、「彼は常にブレない心を持っているよね」なんて言いたいときは
He always has a steady heart.
などと言うように、特別「ダンディー」の単語にこだわらなくても、いくらでも色んな言い回しができるわけですので、むしろこう言った言い回しを自分の中でどんどんストックしていくと、いざ会話をする時にとても便利です。
また、洗練されて垢ぬけた人と言いたい時は、以下の様な類似の言い回しもよく使われます。
hot, cool (雰囲気がダンディー)
例えば海外でも絶大な人気を誇るロングセラーアニメ「ルパン三世」のルパンも、hot, cool 等と言われる事も多いです。 ルパンの自由奔放な生き様や信念がそう思わせるのでしょうか。
他には
a great guy! 中身のあるカッコいい人
good-looking. 顔がイケメン
a refined man. 洗練された人
a sophisticated man. 洗練された人
Handsome. 顔が整っている
stylish. ファッションセンスが良い
attractive. 目の保養になる魅力的な人
fine. 見た目が印象的
stunning. 非常に印象的または魅力的
fashionable. お洒落
いやはや、ダンディーの類語だけでもこんなにあるんですね。実際はこれでも氷山の一角で、まだまだ沢山の単語があります。
また、単語だけでなく「相変わらず素晴らしい」みたいなニュアンスを言いたい時は、こんな表現も良いと思います。
He hasn’t changed a bit.
この様に完了形を使って「ずっと変わらぬ魅力を保っている」と工夫して言うのも良いでしょう。
英語圏の女性が使う男性への褒め言葉は?

英語圏の女性は男性に対し、異性として褒める時はどの様な言葉を使うのでしょうか?
実は意外にも多く使われるのが cool, cute という単語です
なんとなく日本人の感覚で考えると、ちょっとかわいらしい表現にも感じますよね?
これに対し男性から女性へ褒め言葉を使う時は
hot. cool. sexyと言うのが一般的です。
まとめ
英語圏で使われる「ダンディー」と日本人がイメージしている「ダンディー」は、 若干イメージが違うのがお分かりいただけたと思います。
いずれにしても、本当に大切なのは、あまり細かい言い回しにこだわらず、相手を尊敬する気持ちではないでしょうか?
コミュニケーションは、言葉だけではありません。
外見やしぐさ、ジェスチャー、色んな要素が加わって相手に対する印象がガラッと変わる事も多々あります。
特に海外の人々は、日本人からすれば少しオーバーな位に身体を動かしてコミュニケーションを取ろうとします。
そういった全体の雰囲気を含めてこそ本当の「ダンディー」と言えるのではないでしょうか?
ぜひあなたも、年齢だけでなく、生き様も含めてのかっこよさを見せて、真に「ダンディー」と言われる人間を目指してくださいね!
応援しています!
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