【キングダム】合従軍|秦が最大のピンチを乗り越えられた3つの理由

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画像出典元:西安金橋国際旅行社

アメトークのキングダム芸人の影響や、2019年に公開された映画、そして2020年には6年ぶりにTVアニメ化された事もあり、最近再びキングダム人気が浮上してきているようですね!

今回は、キングダムの中でも特に語られる事の多い『合従軍』(がっしょうぐん)について色々と考察しました。

キングダムを最近知った方でも分かりやすく解説しましたので、参考にされてください。

キングダムでも特に注目されている『合従軍』とは?

出典元:世界の歴史まっぷ

キングダムのマンガで特に熱く語られるのは、秦(しん)国が壊滅の危機にさらされた時期を描いた『合従軍』(がっしょうぐん)編の巻です。

『キングダム』の合従軍編は、第25巻から第33巻までのストーリーとなっています。

簡単にいうと『合従軍』とは、燕(えん)・斉(せい)・楚(そ)・韓(かん)・魏(ぎ)・趙(ちょう)の6ヶ国が、秦を滅ぼすために一時的に同盟を結び結成された多国籍同盟軍の事です。

紀元前の春秋戦国時代、中国は7つの国に分かれていて、500年もの間、国同士の争いが絶えませんでした。

「これではいかん。中華を統一させて法で民を治め平和な国家を作ろう。その為にはこの私が中華を統一する最初の王となろう」。

そう考えたのが若き秦国の王、嬴政(えいせい)でした。
 
しかし周りの国の国王達は、嬴政という若造が天下を統一しようとしている事を面白く思いません。
 
それでも秦国の兵力の高さは周囲の他国も薄々勘づいていて、そう簡単に嬴政の天下統一を阻止する事は難しいだろうと思われていました。

そこで、周囲六国の王朝がいっぺんに手を組んで秦をやっつけてやろう、ということで、秦国を滅ぼす為に結成された多国籍連合軍、それが合従軍です。

秦という大人1人相手に子供6人で向かっていったと揶揄される事もある、そんな歴史的史実を、キングダムでは想像力を目いっぱいかき立てられる描写で表現されています。

合従軍が結成された理由

出典元:映画.com

もともと「従」とは「縦」と同じ意です。
これにより「合従軍」とは北と南の縦の関係の国々が手を組むことを意味しています。

『歴史は繰り返す』と言われるように、1つの国や1人だけが目立って強くなったり活躍しだすと、その存在を叩きたくなる心理が生じるものです。

結果的に、一国の力では太刀打ちできないから共通の敵作って皆でやっつけようとして同盟軍を作り、合従軍と呼ばれるようになった訳ですね。
 
他の世界史をみても大体同じような例がいくつもありました。

キングダムの時代も例にもれず、紀元前の春秋戦国時代、氏族制の社会だった当時は、王族たちにとって周囲の国と吸収、合併するのはプライドが許さなかった感情が垣間見えます。

合併されると地位や身分が大きく変わる可能性が高くなり、今までの優雅な生活が失われるのを恐れ始めるので『出すぎた杭を打つ』ことで安泰を求めたくなる動機が働いたようですね。
 
現代人からして見ればあまりカッコいい生き方とも言い切れません。
 
元々が『自分よりスペックの高い人間を蹴落とす』事で自分のプライドを守ろうとする器の小ささが、時として仇になる事もあった事でしょう。

なぜ合従軍は秦を倒す事ができなかったか?


戦国七雄に分かれていた春秋戦国時代の中国を、秦国が熾烈な戦いを乗り越えて中華統一を成し遂げていきました。

合従軍は秦国を滅ぼす目的で同盟を組み、一時期は合従軍の兵士だけで50万人以上もいたとされています。

それに対し秦国の兵力は100万人はいたと推定されていますが、正確な数字は分かっていません。
 
何より防壁を作ってから以降はずっと自国の中に閉じこもっていたわけですから、正確な数など確認しようがないのです。
 
しかも当時は戸籍制度もないので、農民レベルの人たちは誰が生まれて誰がいつ死んだなどの記録もほぼ残されていませんでした。
 
いずれにしても秦国は難攻不落の強い国であった事に変わりはなく、一度も合従軍に倒される事なく国を守りきります。
 
しかしながら、6国の兵士が連合を組んだ合従軍にも、いくつかの弱点がありました。
 
巨大な連合軍であるがゆえの弱点というもので、まるで環境の変化について行けずに絶滅した恐竜のような末路をたどった形となったのです。

ではどんな弱点があったのでしょうか?いくつか原因をみてみましょう。

弱点1:内政がおろそかになる

出典元:名言格言.NET

国同士が戦をするには、どうしても多くの労働力や多大な資源を戦争の為に投じなければなりません。

つまり国内の内政にお金と時間を投じる余裕がなくなってしまうのです。

その上、連合軍としての役目を果たさなければ、国にとっては投じた資源や徴兵した人員が全てムダになり、何のメリットも生まれません。

合従軍は大規模な連合軍であり、それぞれの国が兵士を出し合って秦を攻めますが、兵士の数が多ければ多いほどコストがかかる点が大きな弱点の一つでした。

弱点2:地域統率が大変だった

出典元:アニメイトタイムズ

二つ目は指揮統率の問題がありました。

合従軍はそれぞれ違う国同士で同盟を結んだ連合軍です。

つまり、それぞれの国にリーダーがいると、何か意見が食い違った時などは中々決定事項が前に進んで行かない状況も多々あった事が予想されます。

場合によっては「何でお前の支持に従わなければならないんだ」と内輪もめする可能性も高くなるのです。

他国の指揮官の指示に従う場面ではお互いに意地やプライドもありますし、円滑な連携は難しかった事でしょう。

多国籍同盟軍なので確かに兵数は揃えられましたが、チームワークはバラバラであっては、実際の強さは人数の割には戦闘力が低くなりがちです。

国境を接して争うこともあった国同士が、いきなり「今までの事は水に流して共通の敵を倒そう」なんていう時点で無理が生じていたと容易に想像できます。

弱点3:兵糧の確保が大変だった

3つ目は兵糧(ひょうろう。兵士達の食料)の確保です。

合従軍は各国から数十万人の兵士を動員していました。
 
しかし皮肉な事に兵士が増えれば増えるほど、当然の事ながら胃袋の数も同じく増えるので、大量の兵糧が必要になってくるのです。

しかも戦中ですから現地調達もままなりません。

また、戦いが長引けば長引く程に兵士達も疲弊し、やがて食料もつきて戦ができない状態に追い込まれます。

まさしく「腹が減っては戦はできぬ」状態ですね。

こうして結果的に合従軍は、秦を倒す目的を果たせず、解散する事となりました。

この後は秦の一方的な勝ち戦となり、順番に戦国七雄を滅ぼしていきます。

秦を滅ぼせなかった臨国は多大な兵士と物資を無駄にしてしまい、各国の財政に大きな負担を与え国力も衰退していきました。

いわゆる『兵糧攻め』ですね。

秦国の国門壁『函谷関』は66メートルもあった!?

函谷関(かんこくかん)は、中国河南省にあった関所です。

この関所がいわゆる秦国を守る防御壁の役目を果たし、敵国からの侵入を何度も阻止しています。

この様に、世界史では地理的要因を最大限に味方につけて戦を有利に進めていった事例がたくさんあり、この函谷関も外敵からのガードを強固にしていった地理的要因がからんだ事でしょう。

キングダムにも登場する函谷関は、史実でも幾多もの戦が行なわれてきた国門でした。

紀元前361年に秦の孝公(こうこう)が、東方からの侵略を阻止する為に作ったとされています。

いわゆる万里の長城と同じ様な目的で作られたということです。

特に記録的に高い場所は新関と呼ばれる地方で、高さは約66mほどあったそうです!

キングダムでも信たちがそのあまりの高さに絶句するシーンがありますが、その驚き方は決して作り話ではないと思われます。

ちなみに66mは住居用マンションにすると約20階建てに匹敵するそうです!

今の時代は20階建てのマンションは珍しいものではないので、わりとどこにでも見かける機会もあると思いますが、当時はクレーンなどの重機もない中、ほぼ人力で組み立てたので、よほどの人員が投入された事が伺えます。
 
それだけ国力があったという証でもあったのでしょう。

まとめ

今回は世界史でもよくあるような隣国同士の戦いの模様をダイジェスト的にまとめてみました。
 
この合従軍の事例からも、現代社会に通じる学びが垣間見えます。

例えば、

  • 同盟の構築・他業種・他部署との連携の難しさ
  • むやみな争いはお互いを疲弊させメリットがなくなる
  • いつの時代でも食料を確保できる状態が大切

などを教えてくれます。
自分事として物語を照らし合わせれば学べる事もたくさんありそうですね。

この合従軍編はキングダムの中でも特に面白いパートなので、ぜひ原作も読んでみて下さい!

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