【キングダム】乱世の大将軍廉頗の強さの神髄

メンタル

キングダムにおいて最強と名高い将軍、廉頗。
立ちはだかるもの全てを薙ぎ倒し、敵味方関係無く圧倒する迫力を持つ強さ
どんな道を歩み、何を経験し武を極めるに至ったか。
その軌跡を辿って廉頗という人物に迫っていきます。

他の追従を許さぬ廉頗の武勲

廉頗と言えば真っ先に出てくるのは、やはり「趙の三大天」と呼ばれ
その名を中華全土に轟かせる程の実力でしょう。
まずは彼の過去の武功から見ていきます。

秦からの侵略を阻止

贏政の曽祖父、昭王が多数の猛将率いる強国秦。
当時、秦との国力差は歴然であり
進軍の通り道と言わんばかりに真っ向から叩き潰される程でした。
しかし、廉頗の存在一つでそれは覆され
様々な策略を練っての攻略を余儀なくされた上、どれも有効打とならず
後述の廉頗亡命まで趙は健在していました。
大国がただ一人の将軍の為に頭を悩ませ、直接対決を避けるその廉頗の実力は
最強という言葉に疑念を持たせない確かなものです。

斉の侵略

趙を守護するその力は、攻めにおいても多大に発揮されます。
秦と肩を並べ、2大大国と言われた斉へ合従軍と共に侵攻し
陽晋という地を落とす確かな打撃を与える戦果を上げました。
秦侵略防衛の功績も合わせて、攻めに守りに止める者を許さない縦横無尽な戦いぶりを評価され
上卿という地位を与えられました。

燕への侵攻

かの「長平の戦い」において総大将として出陣予定だった廉頗。
しかし敵の策によってその座を降ろされ、趙はその結果大敗を喫します。
更に、これ好機と追い打ちをかけるが如く隣国の燕が攻め込んできますが
廉頗はこれを撃退するだけに留まらず
逆に侵攻までして5城を獲得するという大戦果を上げます。
敗戦で弱った国を叩く至極当然な戦略だったはずの燕からしたら、悪夢以外の何物でも無かったことでしょう。
これまでの活躍を認められ、遂に廉頗は王の次に高い役職である相国の代行に任命されるまでとなりました。

安全な場所から国を運営出来る立場ですが
それでも廉頗は危険な戦場に身を置くことを止めず
その力を最大限に活かし趙に貢献しました。

強さを支える忠義心

向かう所敵無しの廉頗を語る上で、欠かせない人物が存在します。
数々の武功を立てる廉頗を裏から知力を以て支えていた藺相如です。
食客の立場から秦との舌戦を制したことで一目置かれ、家臣の地位を得て
その頭脳を遺憾なく発揮して廉頗と同格の扱いをされるまでになりました。

廉頗と藺相如の確執

王宮にその才覚を認められていく藺相如ですが
これを良く思わなかったのが廉頗です。
戦場で命を削って立てた武勲が、その場に居もしない人間と同格など
不快極まりないと、所構わず非難していました。
当然その話は本人の耳にも入り、廉頗を避けるようになります。
何処に行くにも廉頗の動向を探り、コソコソと絶対に顔を合わせようとしないその姿は
部下の目からはとても情けないものに映りました。

刎頸の誓い

藺相如の部下一同はそんな日々に耐えられず
遂に愛想を尽かして辞職を申し出ました。
藺相如はそれを引き留めるべく真意を明かします。

廉頗とこれ以上亀裂が発生すれば、秦に付け入る隙を与える
この情けない姿は国の為だ、と。

自尊心を犠牲にしてまで国を支えるこの感動的な話はたちまち王宮を駆け巡り
廉頗にも届くことになります。
何も知らずに不満を口にしていた廉頗は、藺相如の元へ上半身裸で訪れ

この愚か者は、考えも知らずに無礼をした。この鞭で罰を与えてくれ

と自分の非を恥じ、素直な謝罪を述べる廉頗に対し
将軍あってこその国だと返す藺相如。
この一件で不仲は解消され、実力を認め合い
互いが互いの為に首を差し出すという誓いは
後に刎頸の交わり、刎頸の友という言葉を残しました。

この固い友情が、秦を苦しめ趙を守り続ける一番の要となりました。

自国からの追放

魏への亡命

しかしこの覇道は突如打ち崩されました。
孝成王が崩御して即位した悼襄王の素行が悪く、何度も苦言を呈していた廉頗。
遂にその時は訪れ、逆恨みによって大将罷免を言い渡されます。
今まで趙に尽くし、積み上げてきた成果に対してこの仕打ち。
当然これを拒否した廉頗ですが、更に激昂した悼襄王はなんと軍を差し向けて討伐を命じました。

「バカの下で働くことほどバカなことはないぞ」(第18巻 その男、廉頗より)

これが本編登場に繋がります。
向けられた軍を退け、魏に亡命する事となった廉頗。
忠義をいとも簡単に反逆者にされてしまった心情は計り知れません。
これに折れること無く、新天地でも仲間を想い戦場を駆けるその姿こそ
廉頗の真の強さと言えるでしょう。

魏軍における廉頗

かつての敵国への亡命ですが、その名を知らぬ者は居ない程の猛将です。
配下である四天王も引き連れた廉頗は、秦国への戦力として魏軍に即座に受け入れられました。

「戦で育まれ 戦で全土に名を轟かせ 強敵と出会いこれと全身全霊を捧げて戦った
 戦が廉頗の全てだ」(第18巻 その男、廉頗より)

どんな環境であろうと、己の力を戦で誇示し続ける固い意志を持った発言。
この立ち振る舞いは、大将軍として趙国に君臨していた時と何も変わらず
見るもの全てを鼓舞し、その存在を知らしめました。

秦国との戦い

山陽の戦いにおいてその姿を現した廉頗。
信を始めとした若手の武将や、時代に隠れていた王翦らの台頭に
廉頗四天王も削られ劣勢の戦況。
仲間を失ったことによる激しい怒りの反面
趙国で最強の名を欲しいままにしていた時には感じなかった新しい時代の風も感じ
その全てに決着を付けるために、単身秦国総大将である蒙驁の元へ向かいます。

最終決戦

40年もの長きに渡る宿敵蒙驁を前に、廉頗は様々な思いの丈を連ねます。
同じ時代に生き、争ってきた数少ない生き残りの二人。
敵という枠を超えた戦友と語る言葉の節々は、時におどけ、時に哀しみを孕んでいました。
これに答えるかの様に一騎打ちの提案をする蒙驁。
廉頗がそれを受け、蒙驁の腕を落としますが、それに動じることなく
過去の戦は終わり、共に前線を引くべきだと結論付けます。

「時代の流れなどクソくらえだ 強者は最後まで強者
 老いようが病に伏せようが戦場に出たならば勝つのが鉄則」(第22巻 廉頗の怒りより)

時代の流れなど知ったことかと抗うように
乱入してきた信に武器を振るいます。
信念を込めた一撃を受け止められた廉頗は尋ねます。
蒙驁と同じく切磋琢磨し時代を築き上げた王騎の死に際について。

廉頗の想い

「全く……どいつもこいつも自分勝手に先に行きおって……」(第22巻 自分勝手により)

将軍として、英雄として立派な最期だったと聞かされた廉頗。
これまで生きてきた戦場での全てに思いを馳せ、自分たちの時代は終わったのだと認めます。
どんな状況下でも戦を第一としてきた廉頗にとって
それを受け入れるのは想像も付かない程の葛藤があったことでしょう。

「大将軍になるために必要なものは百の”精神力”
 そして百の腕力 さらに百の知恵 あと百の経験と幸運っ……
 それらを全て兼ね備えた趙国三大天と秦六将はかつて……
 正に完璧な時代を築き上げた」(第23巻 唯一より)

その上で最高の時代だったと評し、それを超えられるかを新時代に問います。

「一つだけ儂らを抜く方法が存在する 伝説の塗り替えじゃ
 儂らでも成し得なかった大業をやってのければ歴史は必ず貴様らを崇める
 ああ 中華の統一じゃ」(第23巻 唯一より)

「バカを言え 死ぬまで儂は現役じゃァ」(第23巻 唯一より)

戦友と造り上げた時代を想い入れ
その上で助言を言い残し山陽を去る廉頗は
正に大将軍の肩書が眩しく輝く場面でした。

まとめ

己の全てを戦争に捧げる。
廉頗は、まさに戦国乱世を体現する将軍でした。

・戦において横に並ぶ事を是としない強大な自信と確かな実力
・強さの裏に、厚い忠義心
・自国の追放に折れぬ不屈の精神

キングダムは魅力的な登場人物ばかりです。
誰もが望む未来に向けて闘う中で
現在を一心不乱に生きる廉頗は、より一層際立つ魅力を放っています。
是非もう一度ストーリーを振り返り
武術に限らない廉頗の強さに注目し、その魅力を再確認して下さい!

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