【キングダム】秦王嬴政最大の壁!呂不韋が織り成す魅力を徹底解剖!!

メンタル
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時は春秋戦国時代。
秦国国王の座を狙い、9年もの歳月をかけて嬴政と争った傑物、呂不韋。
国を内側から乱し、王位簒奪まで画策するその姿は正に乱心そのもの。
何を感じ、考え、その果てに何故この反乱を引き起こすことに至ったのか?
その背景にはとても興味深いものがあります。

今回は、キングダム本編で語られた話に加え
断片的にしか明らかになっていない部分まで調べ上げ
この呂不韋という人物に迫っていきたいと思います。

呂不韋の背景

登場時の地位

物語の主視点である秦において、呂不韋は丞相という地位で初登場し
後に相国という地位に昇ります。
簡単に書くと、上から、王・相国・丞相となり、今で言えば天皇陛下・総理大臣・大臣であり
大変に高位の職だったことが分かります。

さて、本編で語られている通り、呂不韋は元々ただの行商人でした。
ここから何故、国を動かせる程の重要人物となったのか。
既にストーリーで魅せる力がここで発揮されています。

呂不韋の過去

呂不韋の出生は韓の陽擢でした。
両親と共に各国を巡って行商の旅をしていました。
今、何が売れるか?これからは何が求められるか?
商売を通じ、先見の明を開花させて莫大な富を築きます。
これが、本編で見せる知略の源となっている訳です。

既にこの時点で成功、勝ち組の人生であるのですが
この呂不韋の先見性は留まることを知りません。

行商で立ち寄った趙で、みすぼらしい子供を発見します。
秦から人質として送られた、後の政の父親にして秦の荘襄王となる子供です。
秦王家の20人弱いた兄弟の1人だったので、王族の血筋ながら王候補から外され人質に利用されました。
つまりは殆ど何の力も持たない子供でしたが

「これ奇貨なり。居くべし」 (これは、掘り出し物だ。手元におくべきだ。)

と、両親の反対を押し切りお金をかけてこの子供を王にして
自分も相応の地位を手に入れようなどと、無謀極まりない思いつきをします。

行商で得た情報・頭脳を遺憾なく発揮し、様々な手段でその野望は叶い本編の登場となりました。
当時、商売で成功するのでさえ一握りしか成功できない世の中でしたが
呂不韋の上昇志向は、現代でも見習いたいとても魅力溢れる才覚です。

本編での活躍

個人的ではありますが、実際の呂不韋の名シーンを扱って見ていきます。

暗殺騒動

「早速ですが大王様 昨夜の大王暗殺事件の黒幕は―――
 この呂不韋めにございます!」
(第10巻 二人)

誰もが驚くこの暴言。
普通なら、この場で処刑されても何の不思議もありません。
これが冗談として扱われたのが、過去に関わってくる話です。
先代王から秦の丞相として活躍していた呂不韋。
若くして即位となった政。
力の差は歴然で、国の柱である呂不韋を罰することが出来ません。
この計算済みの発言ですが、一体何故なのでしょうか?
王位簒奪が目的なら、このまま暗躍していれば容易だったことでしょう。
疑問は当然、同陣営にも生まれます。が……

「……李斯よ 確実のどこが面白い」(第10巻 二人)

遊び心、と言わんばかりに言い放ちます。
ここに呂不韋の童心自信の大きさが表れていますね。
この発言の真意は後に繋がっていきます。

仇敵を招き入れる

なんと敵国のトップレベル、かつ自国の将を葬られた原因の李牧を秦に招きました。
そろそろ陣営の胃が心配になってくる行動ですが……
商人として培った才能を発揮し、交渉を有利に進めます。

「城でも一つおまけしてくれぬか」(第17巻 提案より)
「儂はこれまでに商談で一度口にした値からはビタ一文まけたことがない男だぞ」
                               (第17巻 提案より)
持ち込まれた好条件に妥協することなく強気も強気に交渉する呂不韋。
この情報・値踏み・交渉術によってもたらされた秦の利益に
一番報復したかったであろう信ですら
武人の出る幕じゃない、と認めざるを得ない力を発揮しました。

力を蓄える両陣営

「こちらは”後宮”という毒を飲み そちらは”弟君”という毒を飲んだ
 どちらの毒が強かったという所ですかな?」
(第24巻 左丞相より)

後ろ盾を獲得するため、政は反乱の恐れがある王弟を
呂不韋は命令が効かない後宮をそれぞれ勢力に引き入れました。
どちらも不安材料を抱えた状態でしたが政は

「俺とお前のどっちが強いかだ 無論、俺だがな」(第24巻 左丞相より)

と返します。
暗殺騒動では何の力も持たず、呂不韋に好き勝手やられていた政が
様々な障害を乗り越え力をつけていき、対等に立ち向かってきます。
そして……

「若王め 真にでかくなってきおったな……」(第24巻 左丞相より)

呂不韋が政の成長を認めます。
本来であれば、歓迎すべき展開では無いはず。
ですが暗殺騒動時の確実な期間を見送り、王としての成長をどこか楽しむその姿は
お互いを高めあうライバルとしてこの上なく機能しています。

太后との別れ

「儂は変わらずずっとそなたを愛している
 後にも先にもそなた一人であろう 真に我が心を奪った女は」
(第38巻 別れより)

目的達成の為、利用できるものは全て利用してきた呂不韋。
時には自身の金を、時には他人の命を
そして、愛した女性でさえ。
その芯の通った強大な人間性は、傍若無人な非道さであり
また、意思の強さを物語るこれ以上ない魅力として現れました。

加冠の儀

9年に及ぶ争いもここで終結となりました。
若くして即位し、苦難の連続の中で戦った政。
今まで積み上げてきたものを使って、裏で策を講じる呂不韋。
対照的な二人が、ここで初めて中華の未来について話し合います。

「”暴力”でなく”豊かさ”で全体を包み込む それが私の考える中華の統治です」
                              (第39巻 夢のような国より)

集約された呂不韋の想い。
戦争の根絶ではなく、それを上回る幸せを以て癒す。
現実を理解し、その中で最大限良い方向に導こうとするその思想は
とても圧倒されるものでした。

中華の統治をする方法は武力か?金か?

双方の意見にどちらも間違いは無く、議論は平行線。
最終的には表で行われていた反乱失敗によって収束しましたが
もっと決定的だったのは、政の成長した覚悟を聞いて涙ながらに認めた事でしょう。

最後まで自分の意思を貫き、知略の限りを尽くした全力の勝負は
表としては代々伝わる反逆者として
裏では政を王として確固たる成長をさせた貢献者として
とても実りあるものでした。

まとめ

最初から最後まで、胸の内を殆ど明かす事がなく
一見すれば権力を追い求めて犠牲を厭わない悪逆な行動の数々ですが
角度を変えて見返すと、全てが悪と切り捨てるには惜しいと思います。

・比類なき先を見通す力と、それを最大限活かす頭脳
・何事にも揺らがぬ強い意思
 それを裏付ける自分への信頼と自信
・それらに見え隠れする童心

以上、呂不韋という人間が持つ魅力の数々でした。
是非、これらを念頭にもう一度本編を見返し
一味違う視点で楽しんでみてください!

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